吹き抜けはおしゃれだがコスパが悪い

おしゃれなマイホームにするために吹き抜けのある住宅を希望する人も多いですが、これを取り入れると費用が高くなってしまうことが多いと言えます。利用するハウスメーカーによって具体的な建築費用は異なっていますが、同じ大きさの床を施工する場合の1.5倍から2倍ほどの費用が必要になるケースもあるほどです。建築費用が高くなりやすい傾向があるだけではなく、他にもマイナス面があるので、吹き抜けについて正しい知識を持っておくことが大切だと言えるでしょう。

吹き抜けがある家は開放感がありますし、室内に光が入りやすくなる、家族でコミュニケーションが取りやすくなるなどのメリットが感じられることが多いと言えます。その一方で、吹き抜けをつくることにはデメリットも存在しており、これを取り入れることによって冷暖房が効きにくくなるという問題が起こりやすいです。空気の通り道ができてしまうので、リビングなどと繋がった場所に吹き抜けがある場合は、夏は冷房が効かずに暑い、冬は暖房が効かずに寒いという問題が起こる可能性があります。音や匂いが広がりやすいこともデメリットであり、料理の匂いが個室まで届いてしまい、なかなか部屋から匂いが取れないというトラブルが起きることも多いです。

おしゃれではありますが、つくるときやメンテナンスを行うときには足場がなければ作業を行うことができないというデメリットもあります。建築するときに足場が必要なことはもちろんですが、掃除を行うときにも窓が高い位置にあることが原因で足場がなければ自分たちでは掃除することができません。安全性なども考慮して、多くの場合は自分たちで掃除を行わず、専門の清掃業者に依頼することになり、清潔な住まいを保つためにはメンテナンス費用をたくさん必要になってしまうことを理解しておくべきです。

広々とした印象を与える家にしたい、テレビや映画に出てくるような素敵な家がほしい、太陽の光が感じられる家にしたいなどの理想を持って吹き抜けを希望しているかもしれませんが、コスパが良くないことを知っておく必要があります。吹き抜けのあるマイホームを建てたいと考えるのであれば、メリットだけではなくデメリットも多いことを知った上で建てるようにしてください。ハウスメーカーの営業などから吹き抜けを勧められることもありますが、ほとんどの場合はコスパが悪いと感じることになってしまうと事前に知っておきましょう。

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